流れ雲

繰り返しと積み重ねの過ぎ去る日々に、小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく、神戸発信

メジャーでは無いけど、
こんな小説あっても、良いかな !!

信じれば真実、疑えば妄想……

アングラ小説です、

不快感がある方は、
読むのを中断して下さいね

Author:  一寸木将元
神に「今」という時を尋ねても、
きっと微笑むだけで何も答えてはくれないだろう。
連続こそが世界の時そのものであり、
過去、未来の定義は後悔と希望を生み出すための
知恵だったのかもしれない。
それゆえ過去にまつわる魂は彷徨い、
己の苦難をもって希望を救えるものと信ずる。
細切りにされた「時」から眺めた景色が
正しいのかはわからない。が、
そこから見るしか人はできない。……


漂流する船。
乗組員である若者は食料を巡って
船員達といさかいを起こし、
身一つで海に飛び込むはめに陥ってしまう。
彼は漂着した島の住人に救われるのだが、そこには
彼が想像だにしなかった世界が待っていた。……。


賢者の島-29
農夫が農道を突き抜け、
薮の中へ人目を気にしつつ分け入っていく。
誰もいないのを確認しながら注意深く進んでいく。
鍬を幹に引っ掛けたり、曲芸じみた行軍を重ね、
薮を抜けると、一面の美田が広がっていた。隠し田である。
この景色を見て、いつもなら農夫はほくそ笑むところなのだが、
今日に限っては背筋が凍りついた。
長剣を脇に抱え、腕を組んだケーリが立っていたからだった。
農夫は処刑場に引き出され、
脱税の罪により、鞭打ちの刑をくらった。
当然隠田も没収されて、稲も刈り取られた。
農夫は死にはしなかったが、里に帰りついてから発熱し、
表に出ることがしばらく不可能になった。
ケーリはいちいち隠し田を調べ上げ、
その度に持ち主を鞭で打った。大衆は学んでいく。
「罪」と「あの男に打擲されること」の関係について、
依然言葉で語られたよりも遥かに身近に理解できた。
その理解とは、個人への恐怖を伴った理解であり、
「刑」という新しい制度、理論への恐怖と理解ではなかった。
税のごまかしを企てる者は漸次減っていき、
民衆はやがて隠田の妄想すらが
鞭打ちへの道筋だとでも言わんばかりに沈黙した。
「素晴らしい。収穫高をごまかす輩はいなくなったし、
財物を盗まれた者、刃傷沙汰の訴えも
刑の導入後一気に減った。
おぬしの言う理性が国民に広く浸透したのだな。
全くもって素晴らしい。ここまで
効果が顕著だとは思わなかったぞ」
言葉の魔術がある。「訴え」が減ったのだ。
人々の中の「罪」は消えたのか?
食卓の表面をこすりながら大王も同調した。
「うむ。ケーリはよくやっとるな。ふんふん。まだかな」
「まだとは?」「夕餉、じゃっ」「そろそろ来るでしょう」
「わしは腹が減った。ケーリも減ったろう?」
「いえ、私は」「うそだあ?。何もしてないわしが減っとる。
一日中駆け回っとるおぬしが平気なはずはない」
「大王。来ました来ました。食事です」
間口で侍女は煩雑な礼をし、
湯気の立ち上る料理を食卓に並べようとした。
まずケーリの前に器を差し出そうとしたが、
冷たく睨まれたので、丞相の前に皿を持っていく。
丞相も叱責しかねない様子だったので、
その皿を大王の前に置いた。
「コレ、丞相達の分も早くせい」「はい。ただいま」
各々の前に料理が配されていった。
丞相はめざといので、侍女が例の
甘酸っぱい液体を用意してきたのを見逃さなかった。
ケーリが初めて大王と食事をした時、
食卓に饗されたあの貴重な飲み物である。
侍女はそれを杯に注いでいき、
溢れそうなほど注いだ杯をケーリと丞相に、
不自然でない程度に量を加減された杯を大王に捧げた。
「え?。では。刑によって我が国の治安は大いに安定し、
罪人の吹きだまりを一掃することができました。
人々は罪がどれだけ重いかを知りつくし、
あえて逆らおうという愚か者はおりません。
おらぬ世の中になりました。
この刑の実行に際しては大王の威徳はもとより
ケーリの才覚に寄るところが非常に大きく、
国民はじめ大王、丞相であるわしも深く感謝している次第。
本当に大幅に犯罪が減った。改めて礼を言いたく思う、
てことでここに宴を催し、ケーリの労をねぎらいたい。
はい。乾杯」 ケーリは無表情に飲み干し、
丞相は味わうようにちびちびとやりながらも、
にやりとしてからは一気に飲んだ。
大王は飲まずに杯をじろじろ眺めている。
「お前達の方が多くないか?」
「そんなそんなそんな。そんなことはありません。
我々はもう空。大王のはまだあります」
「それもそうだ」何故か納得した大王は、
水でも飲むように無造作にあおった。
雑談が続くうち、結局刑についての話になる。
この場を持たせるにはそれしかない。
大王はケーリの一日をきいては、
大変だったとかよくやったなどと苦労に理解を示してやった。
「大王。これからも刑は拡大します。
まだまだ法の目は粗く、罪業の全てを
禁止できているわけではないのが現状です。
国民と犯罪の調査をし、刑の対象に加えるべきものは加え、
悪行を全く逃さぬ仕組みに進化させます。
当然、捕らえるべき人間が増えると、
私一人ではいつか限界が来るでしょう。
刑の運用をより広範に行えるようには
組織をまとめる必要があります。
官憲の数を増やします」
ケーリの前向きで建設的な発言に、
国家の権力者二人は満足した。
満足しただけでなく感動もした。
国家の一大改革をしてくれたばかりでなく、
更なる前進を口にし、功を誇らない若者の
人間像に信頼を深めたのである。
まだまだこの国のために働いてくれる。その感動だった。
「おうおう。頼むぞい。ははは」
「ケーリよ。大王もわしも大いに期待しておる。はははは」
ケーリの言っているのは提案でも献策でもない
。理想を述べたものでもない。許可を求める意図でもない。
既定の事実なのだ。現実に国権を発動して行われる。
その大事に、この若者は大王なり丞相なりの
許可を求めようとはしなかった。
彼の中で検討が完結したこととして伝えたのみであった。
検討の過程で、大王と丞相を顧みる必要は、
少なくとも彼の思考に侵入しはしなかった。

続く

Author:  一寸木将元
http://www.newvel.jp/library/pso-509.html

愚人は過去を、賢人は現在を、
狂人は未来を語る

歌は心の走馬灯
人生 絵模様 歌華舞台…

黒い傷あとのブルース
作詞・作曲:John Schachtel、
日本語詞:水島 哲、唄:小林 旭


霧降る夜の この街角に 
今日もまた 俺ひとり
ああ あの娘(こ)の思い出に
誘われて つい一人来てみたが
なぜかしら 痛むのさ
黒い心の傷あと

(セリフ)
 霧の深い夜だった。
 俺から言い出した突然の別れの言葉に
 必死に涙をこらえていたあの娘。
 黙って俺を睨んでいた。きつい別れだった。
 あれから3年、つい、
 この街に立ち寄ってみたが……。
 今夜も霧が深い。
 あの娘は幸せになってるだろうか。
 いつの日に消えるのか、
 俺の黒い心の傷あとも。



黒い傷あとのブルース 
小林旭さんの若い22才頃の映画です、
原曲:Broken Promises 
1961年日活映画の主題歌
出演: 小林旭 監督: 野村孝


ウィスコンシン州の地方紙"The Milwaukee Journal"の
1961年12月28日号に、次のような記事が載っていました。
同紙は1837年創刊の老舗で、
現在は"Milwaukee Journal Sentinel"という
名前になっています。
その記事で、「無名のアメリカ人作曲家が
日本のレコード市場でビッグヒット」という
見出しになっています。
ジョン・シャハテルという、わが国のヒットパレードには
一度も名前が出たことのない
無名のポピュラー音楽の作曲家が
日本のレコード市場で大暴れしている。
いちばん驚いているのはシャハテル自身だろう。
彼は補聴器のベテランセールスマンで、
暇なときにクラリネットで作曲していたのである。
彼の"Broken Promises"
(日本語題名:Kuroi Kizuato No Blues)は、
日本のヒットパレードのポップス部門
17週間1位を維持し、現在も2位につけている。
「この曲はニューヨークでは1人も買い手が見つからず、
結局自費でマスターレコードを作るしかなかった……
コロムビア映画音楽産業が引き取ったという話を聞いてから
18か月間、どこからもレスポンスがありませんでしたが、
4月になってから、日本のいくつかのレコード会社から
契約を求める電報が舞い込み始めました」
シャハテルは、最初の月の印税として4000ドル
(当時のレートで144万円)受け取り、
さらにこの年末までに5万ドル(同1800万円)を
受け取ることになるだろう。

このあとシャハテルは、「ニューヨークのレコード会社が
私のすべての作品に多大の関心を示している」と
自信を示すのですが、その後彼の作品が
ヒットしたという話は記録されていないので、
どうもこの1曲の成功だけで終わったようです。
"Broken Promises"の演奏では、テナーサックス奏者の
サム・テイラーやシル・オースティン、
イタリアのアルトサックス奏者の
ファウスト・パペッティが有名です。



二木紘三(ふたつぎ・こうぞう)
1942年長野県に生まれる。
早稲田大学第一政治経済学部卒業。
出版社に2年8か月勤めたあと、
フリー。仕事は文筆業。
http://duarbo.air-nifty.com/about.html



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