流れ雲

繰り返しと積み重ねの過ぎ去る日々に、小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく、神戸発信

歴史・履歴への許可証

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歴史・履歴への許可証

昨日という日は歴史、
明日という日はミステリー、
今日という日はプレゼント(贈り物)


メスウシとライオン

一頭のメスウシが川に水を飲みに行った時、
ついでに川のほとりの青い草をいっぱい食べました。
さて帰ろうとすると、不運な事に
腹ぺこのライオンに会ってしまいました。
「おい、メスウシ。覚悟しろ。
お前を、食べてしまうぞ!」
ライオンは、すぐに飛びかかりそうな勢いです。
メスウシは後ずさりしましたが、
でも気をとりなおして考えました。
(どうせ、いつかは死ぬのです。
それなら、わたしを欲しがっているライオンに、
わたしの体をやって死ぬのが、
立派な死に方かもしれない)
メスウシは、ライオンに言いました。
「どうぞ、わたしを食べてください。
でも、ひとつお願いがあるのです」
「なんだ?」
「お腹を空かせている子ウシが、
わたしの帰りを待っています。
どうかわたしに、おっぱいをやりに行かせてください。
 すぐに、戻ってきますから」
「だめだ! 帰って来ないに、決まっている!」
「帰って来ます。約束は、守ります。
いま子ウシに飲ませなければ、
わたしのおっぱいはむだになってしまいます。
何かの役に立つという事は、とても大事な事でしょう?」
「・・・ふむ。じゃあ、行って来い。
おれは、ここで待っている」
ライオンはしぶしぶながらも、しょうちしました。

メスウシは急いで家へ帰ると、子ウシを呼びました。
「さあ、おいで坊や。わたしのおっぱいを、
たっぷりとお飲み」
ところが利口な子ウシは、お母さんの様子が
いつもと違う事に気がつきました。
「お母さん、何か心配事があるんでしょう?
話してよ。話してくれなければ、
ぼく、おっぱいを飲まないよ」
子ウシがあまりにしんけんなので、
メスウシはとうとう本当の事を話しました。
「ね、わかったでしょう。
いい子だから、はやく飲んでね。
お母さんは、ライオンとかたく約束をしたのだから」
すると子ウシは、泣き出しそうな顔で
お母さんを見上げました。
「お母さん。 ぼくもお母さんと、一緒に行く。
お母さんが一人でライオンのところへ行くと思ったら、
ぼく悲しくて、おっぱいを飲む事なんか 出来ないよ」
メスウシは、子ウシを抱きしめました。
「お母さん」子ウシは、言いました。
「この世の中で何かの役に立つのは、
いい事だって言ったでしょう。
お母さんとぼくを食べれば
ライオンもお腹が一杯になって、
しばらくは他の動物を食べたりしないよ」
「でも、お前までが食べられるなんて・・・」
「いやだ! お母さんと一緒に行く!」
子ウシは、決してメスウシのそばを
離れようとはしません。

仕方なくメスウシは子ウシを連れて、
ライオンのところへ急ぎました。
「ライオンさん、約束通り帰って来ました。
子ウシも、一緒です。
さあ、わたしたちを食ベてください。
あなたはお腹がペコペコでしょうが、
あたしたちを食べればしばらくは
他の動物を食べなくてもいいはず。
自分の体をささげて他の動物を助けるのは、
大変大事な事ですから」
ライオンはメスウシの話しを、
ジッと聞いていました。
その目には、なみだが浮かんでいます。
「さあ、ライオンさん、どうぞ」
「ぼくも、どうぞ」
ウシの親子はそう言うと、
しずかに目をつむりました。
すると突然、ライオンはお腹を押さえると
ウシの親子に言いました。
「あたっ、あいたた!
急に、お腹が痛くなってきた。
これでは何も、食べる事は出来ない。
ざんねん、ざんねん」
そしてライオンは、そのまま帰って行きました。
おしまい

ラプンツェル 第1章/4章



続く


彦一と えんまさま

むかしむかし、彦一(ひこいち)と言う、
とてもかしこい子どもがいました。
その彦一も年を取っておじいさんになり、
とうとう死んでしまいました。
死んだ彦一が目を覚ますと、目の前に地獄
(じごく)のえんまさまがすわっています。
(しまった! ここは、地獄じゃ)
だけど彦一は、少しもあわてません。
彦一は死ぬ前に、黒ざとうと、白ざとうと、
トウガラシの粉を入れた三段の重箱(じゅうばこ)を
ひつぎに入れるように言い残したのです。
彦一は重箱を開けると、中の黒ざとうを
おいしそうになめはじめました。
「こら彦一、しんみょうに、
おれさまのさばきを受けい。
・・・やや、そこで、何をなめているか」
えんまさまが大目玉でにらみつけると、
彦一はニッコリ笑って、
「これは、とてもうまい物です。
ちょっとだけ、えんまさまにも差し上げましょう」
と、黒と白のさとうを出しました。
「うむ、すまんの。・・・ふむふむ。
なるほど、これは確かにうまい。・・・うん? 
その下の段には、何が入っておる?」
「では、これもなめてください」
彦一が差し出したのは、
まっ赤なトウガラシの粉です。
えんまさまはチョイとなめて、
すぐに吐き出しました。
「ペッ、ペッ! 何じゃこれは! 
口の中が、火事になったようじゃ」
すると彦一は、とぼけた顔で言いました。
「えんまさま、この赤い粉は、
ひと口なめれば辛い物。
一度に食べればうまい物です。
食べる時は、一度に
飲み込まなくてはいけません」
「そうか、では、はやくよこせ」
えんまさまは重箱いっぱいのトウガラシの粉を、
大きな口を開けて一口で飲み込みました。
するとお腹の中が大火事になり、
口や目から火をふきました。
「あちち! これはたまらん! もうたまらん!」
えんまさまはドタバタあばれると、
はだかになって水をかぶりにかけ出しました。
「では、わたしはこのすきに」
彦一はえんまさまが脱ぎすてた衣に着替えると、
外へ飛び出して何も知らない
子オニたちに言いました。
「おほん! わたしは、えんま大王であるぞ。
天国まで用事があるので、
すぐにカゴを用意しろ」
「はっ、ただいま!」
子オニたちは急いでカゴを用意すると、
彦一を天国まではこびました。
こうして彦一は、天国で
のんびり暮らす事が出来たのです。



人の嫁になったネコ




幸せがつづいても、不幸になるとは言えない
 不幸がつづいても、幸せが来るとは限らない




P R 

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