流れ雲

繰り返しと積み重ねの過ぎ去る日々に、小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく、神戸発信

信じれば真実、疑えば妄想……

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メジャーでは無いけど、
こんな小説あっても、良いかな !!


信じれば真実、疑えば妄想……

アングラ小説です、不快感がある方は、
読むのを中断して下さい.

創作、ドキュメンタリーです。
ストーカー行為から脅迫に至った
加害者を相手に、
刑事、民事と奮闘したあげく、
独りで裁判に持ち込みました。
このストーリーでは、
民事裁判の手法や解説を交え、
被害者が直面されるであろう
問題点についても訴えています。

Author: 壇次郎


独りっきりの裁判 第-21話 
(発狂)(前編)


内容証明郵便の送達通知が届いてから
数日が経ったある日、
受け取った「内容証明郵」を片手に、
中村が私のところに現れました。
その日、橋本さんはすでに帰宅した後でしたので、
私は、我が身を守ることだけを考えました。
中村を興奮させない様にビルの作業場に待たせ、
私はすぐに弁護士に連絡をとりました。
運良く電話に出てくれた弁護士さんは、
「凶器を持っている可能性もあるので、
すぐ警察を呼んだほうがいいよ」と、
助言してくれました。かつて来てくれた警察官ならば
事情がすぐに解るだろうと思い、
交番に直接連絡したかったのですが、
私が携帯電話に登録してあったのは
警察署の代表電話番号でした。とりあえず、
警察署の代表電話に電話して、事情を話し、
交番から来てもらおうと思いました。
警察署の代表電話に出た女性は、
私の説明を信用しません。私が焦って、
うまく説明出来ていなかったのかもしれませんが、
私の一言、一言に突っ込んできます。
「どうして、脅迫している相手だと分かるのですか?」
「いつ、警察の誰に、どんな話をしたのですか?」
「なぜ、交番なのですか?」
この時、初めて対応してくれた警察官の名前と、
生活安全課から電話をしてきてくれた方の
名前を聞いておくべきであったと、私は悔やみました。
「今、貴方に経緯を最初から
説明している時間はありません。
私の命を狙うと言っている本人が
今、ここに来ていて、何をするかわからないから、
すぐに警官に来て欲しいんです」と、
私は再度、要請しました。電話口の女性は、
「とりあえず、交番に連絡をしてみます。
もし、警邏中の場合は行かれませんので、
ご了承下さい」との事でした。
私はビルの入り口前で20分以上、
警察官が来るのを待っていましたが、
なかなか来てくれません。
中村を待たせている作業場の様子が分かる様に、
私はわざとドアを半分開けておきました。
警官を待っている間、私は時々中を覗きましたが、
中村は椅子に座り、身動きせず、
じっと中空を見つめていました。
とうとう私は、警官は来ないと諦め、
中村と一対一で話を始めました。
いつ、中村が鞄から刃物を出してもいい様に、
十分な距離だけは保っていました。
中村は、「お金は、払わなくちゃいけないの? 
警察署に行って聞いてみても、
警察では何も言えないなんて言っているし・・・、
誰に聞いたって、分からないって言うし・・・」
中村は、まずは、普通に話し始めました。
とりあえず、精神状態は安定している様子です。
賠償金の支払いの件で、
頭がいっぱいになっている様子です。
自分が行った宗教の勧誘や、
度重なる告白、そして、脅迫や名誉毀損
業務妨害については、全く眼中に無い様子でした。
「あなたの脅迫で、損害が発生しています。
ビルの方々や、今いる清掃員に
恐怖感を与えています。このことは、事実です」と、
私は中村に言いました。すると中村は、
私が発したこの言葉の中の
『清掃員』を聞き漏らさず、
いきなり大声で言いました。
「いま居る、おばさん、前のおばさんでしょ。
私、見たんだから、あんたがおばさんと
抱き合っているところを。
そしたら、あんた、私に金を掴ませようとして・・・」
中村の幻覚症状は、治まっているどころか、
損害賠償請求がきっかけで、
余計にひどくなっている様子でした。
70歳になろうとしているお婆さんを
抱きしめるなんて、どうしてそんな想像が
出て来るのでしょうか。
私は、幻覚症状に侵された人間を見たのは、
この時が初めてです。中村本人は、
真顔で言っています。完全に、
現実の出来事だと思っています。
逆に、私の頭の方がおかしくなってしまい、
中村の主張していることを覚えていないのでは、
との錯覚に陥りそうでした。
この様な幻覚症状は、非常に恐ろしいことでもあります。
何もしていない人を捉まえて、
いきなり「人殺し!」と叫ばれたら・・・、
電車の中で、いきなり「チカン!」と叫ばれたら、
叫んだ人間が女性だったら、
間違いなく濡れ衣を着せられてしまうでしょう。
幻覚症状を起こしている人間は、
外見上、普通の人間です。
初めて見る人にとっては、普通の正常な一般人が、
普通に真実を話している様に写ります。
裸になって街中を歩いたり、
大声で怒鳴りながら走り回ったり、
包丁を振り回したりしている人だけが
、幻覚症状を起こしているのでは無いのです。
皆さんの横にいる様な、
普通に見える人間でも、
幻覚症状を起こしている人間で在り得るのです。
今回の場合でも、中村の真顔での主張を
真実と見られてしまうのでは、との心配が
私にありました。
こんな私の心配は、翌日になって
現実となっていました。
「そんなこと、私はしていませんよ。
どうして、そんな発想が出来るんですか?」
と言う私に対し、「とぼけんじゃないよ !」と、
中村は大声で叫びました。
その時です、作業場のドアを誰かがそっと開け、
中の様子を窺いました。
私が中村と話し始めて数分後、
やっと、かつて助けを求めた交番から、
2名の警察官が来てくれたのでした。
警官たちは、ビルのどこへ行けばいいのか、
すぐに判った様子です。
変な大声のする場所は、ここしかありません。
但し、来てくれた二人の警察官は、
前回、担当してくれた警察官ではありませんでした。
私は「待ってました」とばかりに、
「ご苦労様です。こちらにどうぞ」と言い、
警官を作業場の中に入れました。
私はやっと来てくれた警官たちに、
ほっとした気持ちになりました。
しかし、それは、ほんのつかの間の事でした。
警官たちは、我々の事情が全然解らない様子でした。
以前、交番から警察官を呼んだ時に
話した内容は、今回来てくれた警察官に
全く伝わっていませんでした。その為、
私は、事情を最初から説明する
羽目になってしまいました。
私は以前の警官の名前を聞いていなかったので、
私の説明の信頼性にまで影響している様子でした。
本当に、あの時、担当した
警官の名前を聞いておくべきでした。
来てくれた警察官は、まだ、
なぜ自分たちが呼ばれたかを
理解出来ていない様子でした。
しかし、彼らがそれを理解するには、
5分もかかりませんでした。


続く

Author: 夢庵壇次郎
http://www.newvel.jp/library/pso-1967.html


愚人は過去を、賢人は現在を、狂人は未来を語る


昨日という日は歴史、
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今日という日はプレゼント
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