流れ雲

繰り返しと積み重ねの過ぎ去る日々に、小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく、神戸発信

歴史・履歴への許可証

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歴史・履歴への許可証

昨日という日は歴史、
明日という日はミステリー、
今日という日はプレゼント(贈り物)


彦一と えんまさま

むかしむかし、彦一(ひこいち)と言う、
とてもかしこい子どもがいました。
その彦一も年を取っておじいさんになり、
とうとう死んでしまいました。
死んだ彦一が目を覚ますと、目の前に地獄
(じごく)のえんまさまがすわっています。
(しまった! ここは、地獄じゃ)
だけど彦一は、少しもあわてません。
彦一は死ぬ前に、黒ざとうと、白ざとうと、
トウガラシの粉を入れた三段の重箱(じゅうばこ)を
ひつぎに入れるように言い残したのです。
彦一は重箱を開けると、中の黒ざとうを
おいしそうになめはじめました。
「こら彦一、しんみょうに、
おれさまのさばきを受けい。
・・・やや、そこで、何をなめているか」
えんまさまが大目玉でにらみつけると、
彦一はニッコリ笑って、
「これは、とてもうまい物です。
ちょっとだけ、えんまさまにも差し上げましょう」
と、黒と白のさとうを出しました。
「うむ、すまんの。・・・ふむふむ。
なるほど、これは確かにうまい。・・・うん? 
その下の段には、何が入っておる?」
「では、これもなめてください」
彦一が差し出したのは、
まっ赤なトウガラシの粉です。
えんまさまはチョイとなめて、
すぐに吐き出しました。
「ペッ、ペッ! 何じゃこれは! 
口の中が、火事になったようじゃ」
すると彦一は、とぼけた顔で言いました。
「えんまさま、この赤い粉は、
ひと口なめれば辛い物。
一度に食べればうまい物です。
食べる時は、一度に
飲み込まなくてはいけません」
「そうか、では、はやくよこせ」
えんまさまは重箱いっぱいのトウガラシの粉を、
大きな口を開けて一口で飲み込みました。
するとお腹の中が大火事になり、
口や目から火をふきました。
「あちち! これはたまらん! もうたまらん!」
えんまさまはドタバタあばれると、
はだかになって水をかぶりにかけ出しました。
「では、わたしはこのすきに」
彦一はえんまさまが脱ぎすてた衣に着替えると、
外へ飛び出して何も知らない
子オニたちに言いました。
「おほん! わたしは、えんま大王であるぞ。
天国まで用事があるので、
すぐにカゴを用意しろ」
「はっ、ただいま!」
子オニたちは急いでカゴを用意すると、
彦一を天国まではこびました。
こうして彦一は、天国で
のんびり暮らす事が出来たのです。

おしまい


人の嫁になったネコ




幸せがつづいても、不幸になるとは言えない
 不幸がつづいても、幸せが来るとは限らない





P R 

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簡単ラクラク・甦る輝き!!です。
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歴史・履歴への許可証

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昨日という日は歴史、
明日という日はミステリー、
今日という日はプレゼント(贈り物)


メスウシとライオン

一頭のメスウシが川に水を飲みに行った時、
ついでに川のほとりの青い草をいっぱい食べました。
さて帰ろうとすると、不運な事に
腹ぺこのライオンに会ってしまいました。
「おい、メスウシ。覚悟しろ。
お前を、食べてしまうぞ!」
ライオンは、すぐに飛びかかりそうな勢いです。
メスウシは後ずさりしましたが、
でも気をとりなおして考えました。
(どうせ、いつかは死ぬのです。
それなら、わたしを欲しがっているライオンに、
わたしの体をやって死ぬのが、
立派な死に方かもしれない)
メスウシは、ライオンに言いました。
「どうぞ、わたしを食べてください。
でも、ひとつお願いがあるのです」
「なんだ?」
「お腹を空かせている子ウシが、
わたしの帰りを待っています。
どうかわたしに、おっぱいをやりに行かせてください。
 すぐに、戻ってきますから」
「だめだ! 帰って来ないに、決まっている!」
「帰って来ます。約束は、守ります。
いま子ウシに飲ませなければ、
わたしのおっぱいはむだになってしまいます。
何かの役に立つという事は、とても大事な事でしょう?」
「・・・ふむ。じゃあ、行って来い。
おれは、ここで待っている」
ライオンはしぶしぶながらも、しょうちしました。

メスウシは急いで家へ帰ると、子ウシを呼びました。
「さあ、おいで坊や。わたしのおっぱいを、
たっぷりとお飲み」
ところが利口な子ウシは、お母さんの様子が
いつもと違う事に気がつきました。
「お母さん、何か心配事があるんでしょう?
話してよ。話してくれなければ、
ぼく、おっぱいを飲まないよ」
子ウシがあまりにしんけんなので、
メスウシはとうとう本当の事を話しました。
「ね、わかったでしょう。
いい子だから、はやく飲んでね。
お母さんは、ライオンとかたく約束をしたのだから」
すると子ウシは、泣き出しそうな顔で
お母さんを見上げました。
「お母さん。 ぼくもお母さんと、一緒に行く。
お母さんが一人でライオンのところへ行くと思ったら、
ぼく悲しくて、おっぱいを飲む事なんか 出来ないよ」
メスウシは、子ウシを抱きしめました。
「お母さん」子ウシは、言いました。
「この世の中で何かの役に立つのは、
いい事だって言ったでしょう。
お母さんとぼくを食べれば
ライオンもお腹が一杯になって、
しばらくは他の動物を食べたりしないよ」
「でも、お前までが食べられるなんて・・・」
「いやだ! お母さんと一緒に行く!」
子ウシは、決してメスウシのそばを
離れようとはしません。

仕方なくメスウシは子ウシを連れて、
ライオンのところへ急ぎました。
「ライオンさん、約束通り帰って来ました。
子ウシも、一緒です。
さあ、わたしたちを食ベてください。
あなたはお腹がペコペコでしょうが、
あたしたちを食べればしばらくは
他の動物を食べなくてもいいはず。
自分の体をささげて他の動物を助けるのは、
大変大事な事ですから」
ライオンはメスウシの話しを、
ジッと聞いていました。
その目には、なみだが浮かんでいます。
「さあ、ライオンさん、どうぞ」
「ぼくも、どうぞ」
ウシの親子はそう言うと、
しずかに目をつむりました。
すると突然、ライオンはお腹を押さえると
ウシの親子に言いました。
「あたっ、あいたた!
急に、お腹が痛くなってきた。
これでは何も、食べる事は出来ない。
ざんねん、ざんねん」
そしてライオンは、そのまま帰って行きました。
おしまい

ラプンツェル 第1章/4章



続く


彦一と えんまさま

むかしむかし、彦一(ひこいち)と言う、
とてもかしこい子どもがいました。
その彦一も年を取っておじいさんになり、
とうとう死んでしまいました。
死んだ彦一が目を覚ますと、目の前に地獄
(じごく)のえんまさまがすわっています。
(しまった! ここは、地獄じゃ)
だけど彦一は、少しもあわてません。
彦一は死ぬ前に、黒ざとうと、白ざとうと、
トウガラシの粉を入れた三段の重箱(じゅうばこ)を
ひつぎに入れるように言い残したのです。
彦一は重箱を開けると、中の黒ざとうを
おいしそうになめはじめました。
「こら彦一、しんみょうに、
おれさまのさばきを受けい。
・・・やや、そこで、何をなめているか」
えんまさまが大目玉でにらみつけると、
彦一はニッコリ笑って、
「これは、とてもうまい物です。
ちょっとだけ、えんまさまにも差し上げましょう」
と、黒と白のさとうを出しました。
「うむ、すまんの。・・・ふむふむ。
なるほど、これは確かにうまい。・・・うん? 
その下の段には、何が入っておる?」
「では、これもなめてください」
彦一が差し出したのは、
まっ赤なトウガラシの粉です。
えんまさまはチョイとなめて、
すぐに吐き出しました。
「ペッ、ペッ! 何じゃこれは! 
口の中が、火事になったようじゃ」
すると彦一は、とぼけた顔で言いました。
「えんまさま、この赤い粉は、
ひと口なめれば辛い物。
一度に食べればうまい物です。
食べる時は、一度に
飲み込まなくてはいけません」
「そうか、では、はやくよこせ」
えんまさまは重箱いっぱいのトウガラシの粉を、
大きな口を開けて一口で飲み込みました。
するとお腹の中が大火事になり、
口や目から火をふきました。
「あちち! これはたまらん! もうたまらん!」
えんまさまはドタバタあばれると、
はだかになって水をかぶりにかけ出しました。
「では、わたしはこのすきに」
彦一はえんまさまが脱ぎすてた衣に着替えると、
外へ飛び出して何も知らない
子オニたちに言いました。
「おほん! わたしは、えんま大王であるぞ。
天国まで用事があるので、
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「はっ、ただいま!」
子オニたちは急いでカゴを用意すると、
彦一を天国まではこびました。
こうして彦一は、天国で
のんびり暮らす事が出来たのです。



人の嫁になったネコ




幸せがつづいても、不幸になるとは言えない
 不幸がつづいても、幸せが来るとは限らない




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独りっきりの裁判

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メジャーでは無いけど、
こんな小説あっても、良いかな !!


信じれば真実、疑えば妄想……

アングラ小説です、不快感がある方は、
読むのを中断して下さい.

創作、ドキュメンタリーです。
ストーカー行為から脅迫に至った
加害者を相手に、
刑事、民事と奮闘したあげく、
独りで裁判に持ち込みました。
このストーリーでは、
民事裁判の手法や解説を交え、
被害者が直面されるであろう
問題点についても訴えています。

Author: 壇次郎


独りっきりの裁判 第-20話 
内容証明郵便)


買ってきた2冊の本は、私にとって、
どれも役立つ内容でした。
まさに裁判のノウハウが書かれていました。
最初に慰謝料の金額の設定です。
慰謝料と言うよりも、損害賠償という様に考えました。
興信所に支払った金額が、約50万円。
断らざるを得なかった仕事として、約30万円。
合計80万円が、私の損害金額でした。
訴えを起こす裁判所は、請求金額によって決まります。
請求金額が、90万円を超えた場合、
地方裁判所になりますが、
私の今回の場合は、簡易裁判所となります。
また、30万円を超えているので、
「通常訴訟」になります。
30万円以下の場合は「少額訴訟」となり、
裁判の進め方も簡単になるそうです。
私はマニュアルどおり、
まず、裁判の証拠となる
内容証明郵便」を作成しました。
内容証明郵便の要約は、
・ 中村の行いは、ストーカー行為であり、
  大変迷惑をしている。
・ 脅迫は、犯罪行為であり、
  すでに警察に相談している。
・ 第三者に対する誹謗中傷は、
  信用毀損と業務妨害の罪に当たる。
・ 今後とも脅迫行為を続けると、処罰される。
・ 脅迫行為により発生した損害は、弁償しなさい。
・ 当方としては、法的手段に訴える予定である。
といった内容にしました。

私は、内容証明郵便を縦横文字数が
規定どおりになる様にパソコンで作成し、
規定の部数をコピーして郵便局に持って行きました。
手続きは数分の待ち時間で済んでしまい、
けっこう簡単なことでした。
内容証明郵便は、郵便局長の証明が付きます。
例えば、裁判所内に郵便局があれば、
「~~裁判所内郵便局長」という証明印が付き、
受け取った人は、びっくりするそうです。
しかし、私の場合は、管轄する裁判所には
郵便局が入っていませんでした。
別の公的機関を探したところ、
ある合同庁舎に郵便局がありましたので、
そこの郵便局を利用してみました。
そして、文末には
「~合同庁舎内郵便局長」というゴム印が、
はっきりと押されました。
弁護士の言う様に、中村本人が
損害弁償できるとは思っていません。
法的にも、中村以外に賠償責任はありません。
いくら親子でも、長女、次女、親にまで、
賠償を支払う義務はないのです。
でも、中村の親類一同が責任を感じ、
償ってくれでもしたら、私も経済的に助かりますので、
正直なところ、多少の期待はありました。
多少なりとも損害賠償がされた場合、
もしくは、賠償がされなくても、
中村側にて親類などの保証人が立ったならば、
裁判をせずに、交渉に入るつもりでいました。
中村側が、今後、当方に脅迫もせず、
一切関わらないことを約束してくれれば、
和解内容を公証役場にて公正証書として
作成してもらうつもりでいました。
このことは、興信所の担当者から教えてもらいました。
公正証書は、裁判の判決と同等の効力があるので、
私はこれもひとつの手段として考えていました。
公証役場には、一度、行ったことがあります。
会社を設立する時、定款を作りに行きました。
その際、公証人は、親身になって、
いろいろと教えてくれたので、
私にとって良い印象がありました。
数日後、内容証明郵便の送達通知が
郵送されて来ました。
間違いなく、中村本人の手に、
内容証明郵便が手渡されました。
いろいろと考えて作成した
内容証明郵便でありましたが、
中村が理解できたのは、
「弁償」の項目だけでした。
その事は、後に起こる発狂事件まで、
私は知る由もありませんでした。



続く

Author: 夢庵壇次郎
http://www.newvel.jp/library/pso-1967.html


愚人は過去を、賢人は現在を、狂人は未来を語る


歌は心の走馬灯、
 歌は世につれ、世は歌につれ、
  人生、絵模様、万華鏡…


流浪の旅
作詞:後藤紫雲・作曲:宮島啓二


流れ流れて、落ち行く先は
北はシベリヤ 南はジャバよ
いずこの土地を 墓場と定めん
いずこの土地の 土と終らん



本名は小野 榮一
1924年12月6日 ~ 1987年6月16日)
静岡県浜松市出身
高田浩吉と大曾根辰夫監督の尽力で松竹入り。
芸名の「鶴田浩二」は師匠の
高田浩吉」に由来する
恋人と噂された岸惠子と、
戦後最大のロマンスといわれた二人だが、
岸が所属する松竹はそれを許さなかった。
鶴田は自殺未遂事件を起こす。
同年、「男の夜曲」で歌手デビュー。

歌唱法
22歳の時に薬の副作用で、左耳が難聴になってしまう。
1951年松竹映画「地獄の血闘」に出演した際、
共演した歌手の田端義夫に、
歌唱方法についてのアドバイスを受け、
以後、鶴田は「左耳に左手を沿えて歌う」と言う
独特の歌唱スタイルになった。
他にも右手小指を立て、マイクを
白い「ハンケチ」で包む歌唱スタイルでも有名である。
1987年6月16日に肺癌のため62歳で死去。



昨日という日は歴史、
明日という日はミステリー、
今日という日はプレゼント
(贈り物)



時は絶えず流れ、
    今、微笑む花も、明日には枯れる

 





P R

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 特 長
塗装表面に塗布するだけで、
極薄いガラス皮膜を形成します。 
汚れが内部まで浸透しない為、
お手入れがラクラク
奇蹟の1滴

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昨日という日は歴史、
明日という日はミステリー、
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大きな運と小さな運

むかしむかし、ある山奥のほら穴に、
ぐひんさんが住んでいました。
ぐひんさんとは、テングの事です。
このぐひんさんの占いはとても良く当たると評判なので、
もうすぐ子どもが生まれる木兵衛(もくべえ)と
賢二郎(けんじろう)が生まれる子どもの運を
占ってもらいました。
「オン! オン! 山の神、地の神、天の神、
木兵衛と賢二郎の子のぶにをお教えたまえー!」
ぐひんさんは大声で呪文(じゅもん)を唱えると、
まずは木兵衛に言いました。
「神のおおせられるには、お前には
竹三本のぶにの子が生まれるそうだ」
「竹三本の、ぶに?」
「そうじゃあ。人には生まれながらにそなわった、
運というものがある。それすなわち、ぶにじゃ」
「と、言うと、おらの子には、たった竹三本の
運しかそなわらんのか?」木兵衛は、がっかりです。
ぐひんさんは、次に賢二郎に言いました。
「お前のところには、長者(ちょうじゃ)のぶにの子が生まれる。
お前の子は、長者になるさだめじゃあ」
「貧乏なおらの子が、長者にねえ」
ぐひんさんの占いを聞いて、二人は村に帰りました。

それからしばらくして、二人の家に子どもが生まれました。
「玉の様な、男の子じゃ」
「うちは、女の子じゃ」どちらも元気な子どもで、
二人は手を取り合って喜びました。
木兵衛の子どもは吾作(ごさく)、
賢二郎の子どもはお紗希(おさき)と名付けられ、
二人は病気もせずにスクスクと育ちました。
ある日の事、木兵衛と賢二郎が
畑仕事をしているところへ、
吾作とお紗希がにぎり飯を持って来ました。
「おとう、昼飯じゃあ」
「みんなで、一緒に食べようよ」
「賢二郎、そうするか」
「おうおう、そうすべえ」
 四人はあぜ道にならんで、にぎり飯を食べました。
ムシャムシャ・・・、ガチン!
木兵衛が食べていたにぎり飯の中に、
小さな石が入っていました。
「なんや、石なぞ入れおって。・・・ペっ!」
木兵衛は小石を、ご飯粒ごと吐き出しました。
すると吾作も親の真似をして、
「ぺっ、ペっ、ペっ」と、ご飯粒を吐き出しました。
それを見た賢二郎は、木兵衛に言いました。
「ああ、もったいない事をして。
石だけを、吐き出したらよかろうに」
すると木兵衛は、笑いながら言いました。
「石だけを選ぶなんて、けちくさいわい。
おらは、けちくさい事は大嫌いじゃ。
賢二郎どんは、よくよくの貧乏性じゃのう。
アハハハハハッ」「そうは言っても、
おらはどうももったいない事が出来んのや。
なあ、お紗希」「うん!」

それから何年か過ぎて、吾作は町の竹屋で修行をして
古いおけを修理する輪がけの職人になりました。
お紗希は、隣村で働く事になりました。
竹職人になって村に帰って来た吾作に、
木兵衛はうれしそうに言いました。
「よしよし、それだけ技術を身につけたら立派なものや。
ぐひんさんには竹三本のぶにと言われたが、
がんばれば竹百本、うんにゃ、
竹千本の大金持ちにだってなれるわい」
「ああ、がんばるぞ」
こうして吾作は村々をまわって輪がえの仕事をしましたが、
しかしいくら働いても輪がえはそれほどお金になりません。
「ああ、輪がえというのは、つまらん仕事じゃあ」
そんなある日、隣村まで足をのばした吾作は、
長者屋敷の前で呼び止められました。
「輪がえ屋さん、おけの輪がえをお願いします」
お手伝いの娘が、こわれたおけを持って
屋敷から出て来ました。
「へい、ありがとうございます」
吾作は輪がえをしながら、お手伝いの娘にたずねました。
「ずいぶんと、使い込んだおけですね。
しかし長者さまなら輪がえなんぞしないで、
新しいおけを買った方がはやいんじゃないですか?」
「はい。以前はそうでしたが、
新しい若奥さまが来られてから、
使える物は直して使う様になったんです。
でもそのおかげで、若奥さまが来られてから
屋敷がずいぶんと大きくなりましたよ」
「へえー、そんなものですかね。
わたしはどうも、けちくさいのが苦手で」
するとそこへ長者の若奥さまが通りかかり、
輪がえをしている吾作を見てなつかしそうに言いました。
「あれぇ、あんた、吾作さんやないの? 
ほら、あたしよ。小さい頃によく遊んだ、隣の」
吾作は若奥さまの顔を見て、びっくりしました。
「ありゃあ! お紗希ちゃんでねえか。
こ、ここの、奥さまになられたのでござりまするか?」
「ええ。あとでにぎり飯をつくってあげるから、待っとって」
お紗希は台所に行くと、さっそくにぎり飯をつくりました。
そして長者の嫁になった自分の幸せを
吾作にも分けてあげたいと思い、
にぎり飯の中に小判を一枚ずつ入れたのです。
この小判は、お紗希が何年もかかってためた物でした。

輪がえを終えた吾作は、川岸へ行って
お紗希からもらったにぎり飯を食べる事にしました。
「ほう、こりゃうまそうじゃ。
さすがは、長者さま。飯のつやが違うわい」
そしてにぎり飯を口に入れると、
力チン!と、歯にかたい物があたりました。
「ペッ! なんや、えらい大きな石が入っとるぞ」
吾作はにぎり飯を川の中に吐き出すと、
二つ目のにぎり飯を口に入れました。
カチン!「これもか。ペッ!」
三つ目も。力チン!
「なんや、これもか。ペッ!」
四つ目も、五つ目も。カチン! カチン!
「何じゃ、このにぎり飯は? 
どれもこれも、みんな石が入っとるやないか」
そして最後の一つも、やはり力チンときました。
吾作はこれも川に吐きすてようとして、
ふとにぎり飯を割ってみました。
「長者の家の飯には、どんな石が入っとるんじゃ? 
・・・ややっ、これは!」
にぎり飯の中から出て来た物は、
石ではなく小判です。
「し、しもうた。前に入っていたのも、
小判やったんか」
お紗希が心を込めたおくり物は、
深い川の底に沈んでしまいました。

この話を聞いて、木兵衛は吾作をしかりました。
「なんで初めに力チンときた時に、
中を確かめなかったんや! そうすりゃ、
六枚の小判が手に入ったのに!」
「けど、石だけを選んで吐き出すなんて、
そんなけちくさい事はおとうも嫌いやろ? 
やっぱりおらには、運がないんや」
その言葉を聞いて、木兵衛は
ぐひんさんの言葉を思い出しました。
「ぐひんさんの言う通り、お紗希は
長者の嫁になった。
やはり吾作には、竹三本のぶにしかないのか・・・」
木兵衛ががっかりしていると、
どこからともなくぐひんさんが現れて言いました。
「木兵衛よ、それは違うぞ。
お紗希が長者の嫁になれたのは、
物を大切にする良いおなごだったからじゃ。
いくら良いぶにを持っていても、
それを生かせん者もおる。
反対に小さなぶにしかなくても、
大きな運をつかむ者もおる。
ぶにとは努力しだいで、どうとでも変わる物じゃ。
長者になっても物を大切にするお紗希を見習えば、
お前たちにも運がつかめるだろう」
それからというもの木兵衛と吾作は
物を大切にする様になり、
やがて竹千本の山を持つ長者になったそうです。

アワの長者(白い馬)




幸せがつづいても、不幸になるとは言えない
 不幸がつづいても、幸せが来るとは限らない




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信じれば真実、疑えば妄想……

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アングラ小説です、不快感がある方は、
読むのを中断して下さい.

創作、ドキュメンタリーです。
ストーカー行為から脅迫に至った
加害者を相手に、
刑事、民事と奮闘したあげく、
独りで裁判に持ち込みました。
このストーリーでは、
民事裁判の手法や解説を交え、
被害者が直面されるであろう
問題点についても訴えています。

Author: 壇次郎


独りっきりの裁判 第1-17話 
(興信所)


依然として続く無言電話に、
私の不安は治まることがありませんでした。
携帯電話ですと、発信者番号が表示されるので、
すぐ、中村だと解ります。
こちらから電話をしても、
電源が入っていない様子ですので、
自分から電話をする時以外は、
電源を切っているのでしょう。また、
警察から電話がかかって来ることを
嫌っているのでしょう。
その後の警察は、中村の行った脅迫に対し、
特に動く様子も無く、困っていた私は、
偶然にも、捨てずに持っていた興信所からの
DMに気付きました。DMには、
浮気の調査、ストーカー対策、
裁判資料の作成、その他、
いろいろな揉め事の相談に乗りますと
書いてありました。早速、
私はその興信所に電話をしてみました。
協力者の居ない私にとっては、
多少費用がかかっても専門家に依頼する
決心をしました。
電話で簡単に説明した後、
興信所の調査員が訪ねて来ました。
30歳代初めくらいの男性と、
20歳代半ばくらいの女性が来ました。
私は早速、録音テープを聞かせ、
今までに中村が残した手紙やメモを見せ、
清掃員として雇った経緯から、
中村の働きぶり、どんな様子の人物だったか、
詳しく説明をしました。そして、
この脅迫を止めさせたいとの希望を伝えました。
調査員は、テープに録音された
中村の声を聞いたとたん、すぐさま
、どんな人物で、どんな心理状態かを
察した様子でした。やはり、
春になると、この様な相談は増えてくるそうです。
調査員は仕事上、
いろいろなケースを経験しているそうです。
ストーカー絡みの相談も、
よく依頼されるとの事でした。
恋愛感情の縺れから、車を燃やされた
女性の相談者が、相手に300万円を請求し、
勝ち取った後、被害者と加害者が
一緒に暮らし始めてしまったという、
おかしな例も経験したそうです。
中村の様に、宗教が絡んでしまうと、
特に厄介だそうです。
宗教にのめり込んでいる人物には、
正論が通じない例が多く、
更に通常の精神状態とは思えない場合は、
警察も、弁護士も手を出さないそうです。
まず、中村本人の身元を調べ、
それに関連して身内の調査をする事となりました。
刑事告訴するにせよ、裁判所に提訴するにせよ、
本人の間違いない身元情報が必要ですし、
示談交渉をする場合でも、
中村の身内の人間と交渉しない限り、
解決の道は無いだろうとの事でした。
私は興信所の調査員の言われるままに、
とりあえず、本人と2人の娘、計3名の
身元調査を依頼しました。そして、
一人15万円、合計45万円+消費税を
早速、興信所の銀行に振り込みました。
ここは地方都市ですので、
このくらいの金額で済みますが、
東京ならば二倍くらいの金額になるそうです。
交渉事を依頼するには、
別途、百万円ほどが必要とのことでした。
交渉専門の担当者がいるそうです。
また、ヤクザが出て来たら、それなりの
対応も可能だそうです。更に、
顧問弁護士もいるので、
裁判にも対応出来るとの事でした。
興信所によっては、依頼相談を
電話だけで済ませてしまうところもあり、
それはあまり良くない興信所だそうです。
調査によっては、携帯電話番号だけで
簡単に身元が判り、
この様な簡単な調査の場合では、
1件5万円という業者もいるそうです。
個人情報保護法案が出来ても、
ノウハウに熟知したプロにとって、
個人情報を引き出すのは、
簡単なことなのでしょう。
調査結果が出るには4週間程かかるそうです。
私は、その結果が出る5月下旬まで、
待つことにしました。
調査員は、予め、私に
支払い可能金額を聞きました。
その予算内で出来る、有効な手段を
考えるとのことでした。
また、もし緊急事態が発生した場合には、
すぐに連絡が取れる様、
携帯電話の番号も教えてくれました。
24時間対応してくれるそうで、
この自信満々な調査員の姿に、
私は安心感を覚えました。
私も含め、皆、人と言うのは、
未知の分野に遭遇すると不安になるものです。
揉め事や争いの対応に熟知した専門家は、
頼りがいのある存在でした。
別に、私は金銭的に裕福でもありません。
こんなことに、高額な費用を支払うことには、
ためらいもありました。でも、
無知で臆病な私にとって、
他に頼る術がありませんでした。
5月の連休が終わった頃になると、
中村からの電話、手紙も、来なくなりました。
あれだけ続いていた携帯電話の着信記録は、
すっかり見られなくなっていました。
警察の生活安全課の方が言っていた通り、
気候が安定してきた為、
中村の精神状態も落ち着き、
自然と治まったのかもしれません。
そうなりますと、興信所に高額な費用を払って、
調査を依頼した事は、間違いだったのではと、
私は後悔していました。
そう、安心していた5月中旬、突如、
6階のビル管理事務所に中村が現れました。
気候が安定したからと言って、
決して安心できる訳ではありませんでした。
中村の妄想は決して治まることを知りませんでした。
幻覚症状はついに第三者をも
巻き込んで行くことになってしまいました。

続く

Author: 夢庵壇次郎
http://www.newvel.jp/library/pso-1967.html


愚人は過去を、賢人は現在を、狂人は未来を語る


歌は心の走馬灯、
 歌は世につれ、世は歌につれ、
  人生、絵模様、万華鏡…


散る桜殘る桜も散る桜・鶴田 浩二、



本名は小野 榮一

1924年12月6日 ~ 1987年6月16日)
静岡県浜松市出身
高田浩吉と大曾根辰夫監督の尽力で松竹入り。
芸名の「鶴田浩二」は師匠の
高田浩吉」に由来する
恋人と噂された岸惠子と、
戦後最大のロマンスといわれた二人だが、
岸が所属する松竹はそれを許さなかった。
鶴田は自殺未遂事件を起こす。
同年、「男の夜曲」で歌手デビュー。
歌手としてもヒットを飛ばし
戦後の日本を代表する大スターとなっていく。
歌唱法
22歳の時に薬の副作用で、左耳が難聴になってしまう。
1951年松竹映画「地獄の血闘」に出演した際、
共演した歌手の田端義夫に、
歌唱方法についてのアドバイスを受け、
以後、鶴田は「左耳に左手を沿えて歌う」と言う
独特の歌唱スタイルになった。
他にも右手小指を立て、マイクを
白い「ハンケチ」で包む歌唱スタイルでも有名である。
1987年6月16日に肺癌のため62歳で死去。
鶴田の死去からわずか1か月後の
1987年7月17日、鶴田と同じく昭和の大スターだった
石原裕次郎が、52歳で肝細胞癌により亡くなっている。
又鶴田とも親交が深かった美空ひばり
当時入院中で、
1989年6月24日に間質性肺炎と呼吸不全のため、
52歳でこの世を去った。



昨日という日は歴史、
明日という日はミステリー、
今日という日はプレゼント
(贈り物)


時は絶えず流れ、
    今、微笑む花も、明日には枯れる




P R

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 特 長
塗装表面に塗布するだけで、
極薄いガラス皮膜を形成します。 
汚れが内部まで浸透しない為、
お手入れがラクラク
奇蹟の1滴

命をかけた彼の勇気

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チャンネル・ニュース


幸せがつづいても、不幸になるとは言えない
 不幸がつづいても、幸せが来るとは限らない



命をかけた彼の勇気

転落を目撃した夜、周囲を見回した。
誰も動かない。「俺(おれ)が行く」
決断した。
助けるんだ。大丈夫だ、
自分の声をはっきりと聞いた。
救助から10分後に電車は来た。
名前も告げずに彼は立ち去った。 ……

駅員が救助したとばかり、
思っていた妻は、驚いた。
「事故を知らせる人はいても
まさか、そんな人がいるなんて」
ただ、ただ頭が下がった。


彼は生まれつき耳が聞こえない。
聴覚障害では最も重い2級だった
当時大学生だった、
この伊賀崎俊さんの命をかけた
彼の行動は
素晴らしいの一言です






丙午根性: 兄歳

私、丙午(ひのえうま)やねん。
その事、親戚にボロカスに言われて育ったよ。
辛かった。 で、離れて住む母方の
厳しいばあちゃんかおって
「学校のテストは100点が当たり前!」って
他の孫には言うのに私には一回も言うたことなくて。
「元気か?元気やったらええねん」とだけ。
小学生やったけど
あぁ、私の事を思ってくれる人がおるって、
生きていけるっておもったよ。
せやから、めったに会われへんのに、
何を話すわけでないのに大好きやった。
中学になったとき、そのばあちゃんが肝臓癌になってん。
もちろん告知とかない時代。 余命3ヶ月。
でも、本人やもん。わかるわなぁ。
当時、会社作ったじいちゃんが余所に子供作ってた。
お妾さんは、きっつい人で
「私はええ暮らしがしたい!だから子供産んだ」と
言える人やった。
おばあちゃんからは、その人を後妻にしたら
子供や孫が可哀想やから、おじいさんよか
一日でも長生きせなあかんねんわ。 っていわれた。
優しい口調やけど、なんや激しいもんもかんじた。
それからずっと飲み薬だけ飲んで普通に暮らしてた。
そのうちじいちゃんが晩発性の骨髄腫になってん。
広島に原爆投下後に行方不明の
妹を探しにはいったからやろね。
あっと言う間にじいちゃんは痩せ細っていった。
修学旅行のお土産を渡しに病室内に見舞いにいくと、
妾さんが派手な服で付き添ってて、
来るなとばかりに物凄い形相で睨まれた。
子供でもお構いなしやなと思った。
11月、じいちゃんは亡くなった。
12月、初めてばあちゃんがうちに泊りにきた。
長生きする、という紫色の布団を敷いた。
夜、ばあちゃんに
「あんたは丙午やからおばあちゃんと一緒やろ?
苦労するけどまけたらあかんで。
あんたが迷信通りに離婚したりしたら
60年後に産まれる丙午の女の子が可哀想な目にあうから、
歯、食いしばってもしっかり生きなはれよ。」
目をじーっと覗き込まれて
私な、癌なんも、もう長くないのもわかってるんや。
おじいちゃんものうなったしやれやれやねん。
あとは春にみんなの合格みれたらええねん。
告知してないのは知ってるから嘘をつきとおした。
真っ正面から目を見返して
「いややわー癌やなんて!
冗談言うたらあかんでー(笑)」 と返した。
真っ正面からの目を見ながら。 逃げずに嘘をついた。
でもな、、嘘をつくのはあまりにも辛いんよ。
最も信頼する祖母に。 嘘をつく私。
心、壊れたんよ。
夜中トイレで服を口に押し込んで声を殺して泣き続けた。
誰にもバレないように。
壊れた心は崩れる一方やった。
3月、高校、大学の合格報告をした。
白い部屋、白いシーツ、白い着物パジャマ、白髪
ベッドの上でニコニコと正座しながらも
もう半分この世の人ではない感じに
白く透き通るように優しく明るく光って見えた。
4月初めに他界。 私は嘘つきです。
大好きなおばあちゃんに嘘をつきました。
代償に心の一部がえぐり取られたまま生きてきました。
けど、言われた事は守るから。
次の丙午に辛い思いはさせへんように
しっかり生きるから。
余命3ヶ月から二年半も生きたその丙午根性見習うわ。




時は絶えず流れ、
 今、微笑む花も、明日には枯れる


愛されないということは不運であり、
愛さないということは不幸である。





P R

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特 長
塗装表面に塗布するだけで、
極薄いガラス皮膜を形成します。 
汚れが内部まで浸透しない為、
お手入れがラクラク

奇蹟の1滴

謹賀新年

謹賀新年2
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歴史・履歴への許可証

昨日という日は歴史、
明日という日はミステリー、
今日という日はプレゼント(贈り物)

 

元旦の小話 お年玉
(ぞうきんとお年玉) 

むかし、ある所に、
何事にも縁起をかつぐ旦那がいました。
そのおかげか、店はなかなかに繁盛しています。
ある年の大晦日(おおみそか)の事です。
旦那が、店の者に言いました。
「明日は、めでたいお正月じゃ。
お正月の神さまをお迎えするのだから、
いつもより、念入りに掃除をしなさい」
さて、この店には、「おたけさん」という、
働き者の女の人がいました。
おたけさんは誰よりも良く働くのですが、
そそっかしいのが玉に傷です。
「さあ、すみからすみまで、
きれいにきれいに、ぞうきんをしないと」
おたけさんが張り切って、床の間を拭いていた時です。
「おたけや、すまないが、お使いに行ってきておくれ」
おかみさんが、おたけさんに頼みました。
「はーい。ただいま」
そそっかしいおたけさんは、
ぞうきんを床の間に置いたまま、
お使いに飛び出して行ってしまいました。
そして、お使いから帰ったおたけさんは、
ぞうきんがけが終わっていないのを忘れて
台所仕事を始めてしまいました。
さて、元旦の朝。
旦那が床の間の掛け軸くを、
おめでたい『七福神(しちふくじん)』に、
取り替えようとすると、汚れたぞうきんが
ポンと置いてあるではありませんか。
旦那は、カンカンに怒りました。
「正月と言うのに、こんな物を置くなんて縁起でもない。
さては、おたけの仕業だな。おたけ!」
旦那はおたけさんを呼んで、ガミガミと叱りつけました。
「申し訳ございません。申し訳ございません」
おたけさんは、今にも泣き出してしまいそうです。
すると、とんちのきくこの店の番頭が、口を挟みました。
「旦那さま。ぞうきんは縁起が悪いだなんて、
とんでもありませんよ」
「何! 汚れたぞうきんなのに、
縁起が良いとはどういう訳だ?!」
「はい。ぞうきんを当て字で書けば、
蔵(ぞう→くら)と金(きん→かね)。
蔵(くら)に金(かね)が貯まるという訳です」
番頭に言われて、旦那は大喜びです。
「なるほど! 確かにこれは、縁起が良いわ」
そこで旦那は、番頭とおたけさんに
たくさんのお年玉をあげました。


(おしまい)


ネコがネズミを追いかけるわけ



幸せがつづいても、不幸になるとは言えない
 不幸がつづいても、幸せが来るとは限らない

 

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